病院めぐり
阿南共栄病院外科
尾方 信也
pp.637
発行日 1996年5月20日
Published Date 1996/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902298
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阿波踊り,鳴門の渦潮で知られる徳島県.1823年,シーボルト来朝とともに彼に入門し,名著『産論』をオランダ語訳して,日本の医学的業績を最初に世界に紹介した学功で知られる美馬順三先生を生んだ町,羽ノ浦町に阿南共栄病院はあります.羽ノ浦町は,西に四国山地,南に那賀川を臨み,産業は農業と木材工業が中心で,最近では徳島市,小松島市,阿南市に挟まれたベッドタウンとしても注目を浴びています.
当院は,昭和12年,医師6名,職員40名足らずで,産業組合による農村保険運動の高まりとともに開院しました.太平洋戦争の混乱を経て,昭和23年,徳島県厚生連阿南共栄病院となりました.現在は病床数384床(一般345床,結核22床,伝染17床),診療科12科,常勤医師数33名の総合病院として,県南部地方の基幹病院として発展してきています.また,今後も病院の再開発計画があり,平成8年度は手術室の新築を含めた病院改装に着工します.
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