特集 肛門疾患診療のポイント—エキスパート17人のノウハウ
痔核外来治療のテクニック
石田 裕
1
Hiroshi ISHIDA
1
1石田外科
pp.564-566
発行日 1996年5月20日
Published Date 1996/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902283
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痔核の外来治療は保存療法が基本である.すなわち,食事療法,排便習慣,肛門衛生などの生活指導を行ったうえで,外用薬,内用薬を併用した薬物療法を行うと効果的である.病状が進行すると外来処置が必要となってくる.Ⅰ〜Ⅲ度の慢性期には注射療法やゴム輪結紮療法を,嵌頓痔核には用手還納を行う.血栓性外痔核は,外来で局麻下に血栓除去手術を行う.今度は,Ⅲ度以上の痔核に対しても外来手術が行われるようになるだろう.
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