臨床外科交見室
老健法癌検診に対する福井県外科医会の取り組み
田中 猛夫
1,2
1福井赤十字病院外科
2福井県外科医会
pp.1054
発行日 1995年8月20日
Published Date 1995/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901947
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福井県の対がん検診システムは,県行政のもと福井県がん委員会があり,胃・大腸・子宮・乳・肺の各専門部会を設けて総括的事項を担当している.実務的事項は財団法人福井県健康管理協会(各がん委員会が設置されている)によって運営されている.医学的事項は,県下の各医会(日母県支部,外科医会)や各疾患の研究会など(胃腸疾患懇話会,胸部疾患研究会)が受け持って,研修会などを通じて精度向上に努めている(各検診ごとに年2回の県費補助がなされている).
当県での癌集団検診の歴史は古く,胃・昭和41年,子宮・昭和47年に始められ立派な成果が挙がっている.全県での組織だった各種の検診は,昭和62年の老健法実施まで待たねばならなかった.一方,子宮癌を除けばこれら検診への外科医の貢献度は高く,上記のがん委員会でも委員の半数以上を占めている.その反面,各検診相互の整合性は必ずしも満足できるものではない.
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