病院めぐり
国立がんセンター東病院消化器外科
井上 和人
pp.1265
発行日 2002年9月20日
Published Date 2002/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904972
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国立がんセンター東病院は1992年7月に千葉県柏市に開院.陽子線治療施設,緩和ケア専門病棟など最近話題となった新施設をはじめ各診療科が新規開院であるメリットを最大限に生かし,特徴ある診療体制をとっています.
外科は頭頸部,胸部,乳腺,消化器の4部門に分かれていますが,その中で今回は消化器外科に絞ってご紹介致します.消化器外科が扱うのは腹部食道以下の消化管と肝胆膵ですが,後腹膜腫瘍や婦人科を除く泌尿器疾患も扱っているので消化器外科は腹部外科と同義です.上腹部外科(木下平部長以下6名)と骨盤外科(斎藤典男部長以下5名)の2科に分かれ,上腹部外科は肝胆膵,十二指腸,骨盤外科は大腸肛門,泌尿器疾患を主な診療科目とし,胃疾患は両者で半分ずつ分担して診療しています.腹部のがんは単一臓器に限局している間は各科で対応可能ですが,周囲臓器へ進展すると両科の連携が必要になることが多く,また診断と治療の面で内科や放射線科との連携が不可欠です.このため毎週1回,外科,内科,放射線科が集まり「消化器科」として,治療対象となる全症例を提示しあって合議制で治療方針を決定しています.
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