特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール
Ⅴ.胆管癌治療のプロトコール
(2)兵庫医科大学第1外科
山中 若樹
1
,
岡本 英三
1
,
安井 智明
1
,
田中 渉
1
,
安藤 達也
1
Naoki YAMANAKA
1
1兵庫医科大学第1外科
pp.159-166
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901685
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胆管癌は,発生部位の解剖学的および臨床病理学的面からみて外科治療が困難な疾患の1つである.近年,各腫画像診断技術が著しい進歩を遂げているにもかかわらず,早期胆管癌が発見されることは少なく,他の消化器癌に比べ治療成績は不良である.肝切除術に加え脈管再建を行うことにより胆管癌の切除率は向上したが,たとえ拡大手術が行われても非治癒切除となったり,術後合併症も多い.われわれは,腫瘍進行度と宿主背景を合わせて治療方針を決定していく一方,非治癒切除例や切除不能例に対して,患者のQOL(quality of life)を考慮しinterventional radiologyの技術を含めた集学的治療を行っている(図1).
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