イラストレイテッドセミナー・7
はじめての右半結腸切除術・LESSON 1
篠原 尚
1
1京都大学第2外科
pp.1319-1328
発行日 1994年10月20日
Published Date 1994/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901656
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1.術者は右に立ち,肋骨弓下から始まる傍腹直筋切開を加える.右半結腸切除術は,むしろ上腹部の手術である.
2.腹腔内を精査したのち開創器をかける,まず,右半結腸の脱転操作から始める.盲腸外側で壁側腹膜と腸管漿膜との移行部を確認し,その約1cm壁側腹膜寄りをメッツェンバウム剪刀で切開する,そのまま盲腸下縁を回って回腸末端から約3cmの腸間膜根(後腹膜)を切開し,さらに回腸切離予定線へ向かって切り上げておく.症例によっては,回盲部が後腹膜から遊離していることもある.
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