Japanese
English
特集 肝癌治療の最新ストラテジー
肝予備能の評価と治療法の選択
Selection of treatment for hepatocellular carcinoma with assessment of hepatic functional reserve
佐藤 泰彦
1
,
浅沼 義博
1
,
小山 研二
1
1秋田大学医学部第1外科
キーワード:
肝硬変合併肝細胞癌
,
肝予備能
,
手術侵襲
Keyword:
肝硬変合併肝細胞癌
,
肝予備能
,
手術侵襲
pp.269-274
発行日 1994年3月20日
Published Date 1994/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901493
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
肝細胞癌の治療方針は,腫瘍の局在のみならず,肝細胞の機能的予備力によって決定される.一般に肝予備能は,腹水,黄疸の有無,一般肝機能検査,凝固能検査,ICG負荷試験,ブドウ糖負荷試験などから総合的に評価される.しかし未だ普遍性のある共通の基準は確立されておらず,各施設において独自の検査を組み合わせて一定の基準を設け,術式決定の指標としている.しかし,これらの指標は手術前の安定した状態から判定するものであり,必ずしも手術後の侵襲を受けた後の予備力を表すものではない.したがって,より普遍性の高い肝予備能の評価法を設定する努力が必要である.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.