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特集 乳癌診療—今日の話題
胸筋温存手術—その治療成績と問題点
Modified radical mastectomy (Kodama's operation):results in 1408 cases
児玉 宏
1
1乳腺クリニック児玉外科
キーワード:
胸筋温存乳房切除術
,
児玉法
,
胸筋内再発
Keyword:
胸筋温存乳房切除術
,
児玉法
,
胸筋内再発
pp.49-54
発行日 1994年1月20日
Published Date 1994/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901458
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胸筋温存乳房切除術のうち,大胸筋間溝を開排して鎖骨下領域まで郭清する術式は,Halsted手術と同程度のリンパ節郭清が可能で,しかも大胸筋支配神経を容易に温存することができるので,術後の大胸筋萎縮をきたすことはほとんどない.
本術式1,408例の累積生存率は,従来のHalsted手術中心の全国集計による生存率に比して遜色なく,むしろ優れている.本術式により温存された大胸筋からの再発は1.1%にみられたが,再発巣が大きくならないうちに局麻下に切除すれば,再々発をきたすようなことはない.したがって本術式は,よほどの進行した症例(T4)以外のすべての乳癌を適応とすることができ,乳癌の標準術式ということができる.
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