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特集 骨盤内悪性腫瘍の機能温存手術
〈泌尿器科・1〉膀胱癌・前立腺癌に対する排尿・性機能温存手術
Nerve sparing radical cystectomy and prostatectomy
岡田 清己
1
,
遠藤 真琴
1
,
逸見 一之
1
,
石田 肇
1
Kiyoki OKADA
1
1日本大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
膀胱癌
,
前立腺癌
,
神経保存術神経血管束
Keyword:
膀胱癌
,
前立腺癌
,
神経保存術神経血管束
pp.1409-1415
発行日 1993年11月20日
Published Date 1993/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901416
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膀胱癌および前立腺癌の根治手術は著しく患者の予後を改善させてきた.しかし,長期間経過を観察すると,排尿異常および男性機能の喪失によりQOLの低下を招く症例も認められる.このことより,癌の根治性を損なうことなく,機能を保持できる手術法の開発が望まれた.最近に至り,骨盤内の神経の走行が明らかとなり,勃起不全や完全尿失禁を防止する神経保存術が行われるようになった.本術式を成功させる鍵は骨盤内解剖に精通することである,本論においては,詳細に骨盤外科解剖につきのべ,前立腺全摘除術および膀胱全摘除術の際の神経保存術のポイントを示した.
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