特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
32.虫刺され
小泉 俊三
1
1天理よろづ相談所病院腹部一般外科
pp.264-265
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901389
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昆虫毒にはヒスタミン,セロトニンなどが含まれるが,ほとんどの場合,局所の痛み,痒み,腫脹などに対する一般的な処置で十分である.蜂刺傷では,毎年,アナフィラキシー様反応により死亡する人がある.アドレナリンや輸液,ステロイドなどの適切なショック対策で救命できるはずであり,ファーストエイドはきわめて大切である.そのほか,屋外での様々の小動物による刺傷は数え切れないが,虫刺され以外の皮膚病変との鑑別が必要な場合には,皮膚科医に相談する.
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