特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
33.凍傷
伊藤 紀之
1
1市立旭川病院外科
pp.266-267
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901390
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0℃以下の寒冷に曝された体の組織が凍結し,解凍後に生じる障害である.温度のほか,湿度,風の影響が大きく左右する.寒冷による細胞,細胞外液の氷結晶化,赤血球,血小板の凝集や細動脈収縮による局所循環障害が原因となる.指,耳,鼻,頬に好発し,冬山登山,寒冷地での作業,冬期スポーツ,冷たい金属への接触などにより発生する.損傷が広範に及ぶと死の転帰をとる.
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