特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
114.虫刺され
池田 義毅
1
Yoshitake IKEDA
1
1社会福祉法人慈生会慈生会病院外科
pp.341-342
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100890
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はじめに
虫刺されのうち,わが国で問題となるものにはハチ,蚊,ムカデ,クモ,イエダニなどがある.ハチではハチ毒による局所の炎症を起こすが,眼を刺された場合を除けば後遺症を残すことは稀である.アレルギーのあるヒトではアナフィラキシー症状を起こす.蚊アレルギーでは発熱,局所の壊死を起こす.ムカデ咬症は激痛を伴うが,全身症状を伴うことは稀である.有毒クモ咬症は局所潰瘍のほかに頭痛,嘔吐などの全身症状を20%程みる.イエダニは局所そう痒が強いが全身症状は少ない.ハチ刺症を中心に述べる.
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