特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅱ.頸・肩
3.頸部リンパ節腫脹
三村 孝
1
1伊藤病院外科
pp.82-83
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901310
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頸部リンパ節腫脹には,炎症性のものと悪性腫瘍の転移とがある.この両者を鑑別することが必要である.炎症性リンパ節腫脹には,全身性のものと局所性とがあるが,いずれも自発痛,圧痛を伴い,原因となる炎症が存在することが多い.これに対し悪性腫瘍の転移では,無痛性で硬く不整形であることが多い.穿刺吸引細胞診で診断できる症例もある.腫瘍性のリンパ節腫脹では,生検を行い診断を確定することが必要である.
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