特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅲ.頸部・肩
39.頸部リンパ節腫脹
高木 健太郎
1
Kentaro TAKAGI
1
1新潟県立中央病院外科
pp.108-109
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902916
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疾患の概念
頸部リンパ節腫脹で問題となるのは,炎症性か腫瘍性かを鑑別することである.すなわち,炎症性においては結核性などの特異炎症性リンパ節腫脹との鑑別が,また,腫瘍性においてはリンパ腫と悪性腫瘍の転移との鑑別が必要となる.比較的小さなリンパ節の場合はまず単純なリンパ節腫脹と考えられるが,硬いもの,軟らかくても大きいもの,多発しているものなどで原因がはっきりせず他疾患との鑑別上少しでも疑問がある場合には,吸引細胞診や生検による組織学的診断を行い,いたずらに経過をみてはならない.
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