特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
6.面疔,蜂窩織炎
北條 俊也
1
,
小山 真
1
1新潟県立新発田病院外科
pp.25
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901284
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面疔は顔面に生じた癤または癰であるが,顔面は安静を保ちにくく血管に富むため,炎症が限局しがたく蜂窩織炎性に発展しやすい.そのため,疼痛,発熱など全身症状が強く,時として血栓性静脈炎を起こし髄膜炎,敗血症を併発する1).蜂窩織炎は粗な皮下結合組織中を急速に進行拡大する急性化膿性炎症で2),局所はび漫性に発赤,浮腫状腫脹を呈し境界不明瞭である.局所熱感,圧痛強く,拍動性自発痛を訴え,悪寒・戦慄を伴って発熱し,敗血症を起こす危険がある.
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