特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅰ.頭部・顔面・口腔
2.頭痛(頭部痛)
川上 敬三
1
1秋田赤十字病院脳神経外科
pp.16-17
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901280
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頭痛を生命に危険がある悪性の頭痛と危険のない良性の頭痛に大別して考えることが実際的である.国際頭痛学会の新分類1)(表1)では,2の緊張型頭痛が代表的な良性の頭痛で,これは従来の筋収縮性頭痛あるいは緊張性頭痛,心因性頭痛などに相当する.日常の臨床においては良性の頭痛が大部分を占めるが,時には,くも膜下出血,脳腫瘍,脳炎,髄膜炎などの患者も頭痛を主訴とするので,これら命に関わる疾患を見逃さないことが最も大切である(図1).
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