カラーグラフ シリーズ・新しい内視鏡治療・4
総胆管結石に対するアプローチ
村岡 幸彦
1
,
井上 晴洋
1
,
伊藤 金一
1
,
菅原 稔
1
1春日部秀和病院外科
pp.1527-1530
発行日 1992年12月20日
Published Date 1992/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901047
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はじめに
総胆管結石症に対する外科的治療としては,従来であれば開腹による胆嚢摘出,総胆管切開切石,Tチューブ留置が主流であり,一部の症例においては,内視鏡的乳頭切開術(以下「EST」)と開腹による胆嚢摘出術の組み合わせなども施行されていた.しかし,本邦においても1990年,腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下「ラパコレ」)が施行され1),症例数が増加するに従い総胆管結石に対する外科的治療も小さな創でかつ入院期間を短くする方向で術式が工夫され,施行されてきている.
以下に,これらの治療法について触れ,それぞれの特徴について述べ,さらに当科における治療法について症例とともに供覧する.
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