特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅶ.検査,保存的処置と薬物療法
4.ERCP,膵管内視鏡
土岐 文武
1
,
佐上 俊和
1
,
羽生 富士夫
1
1東京女子医科大学消化器病センター
pp.276-277
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901025
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ERCPは,十二指腸乳頭から逆行性に膵管・胆道を造影するX線検査法で,造影するまでは手技的には内視鏡検査である.現在,ERCPは膵・胆道疾患の診断,さらにその手技を展開させた診断および治療において広く普及している1).ERCPにおける薬物の使用は,①内視鏡検査法としての前処置,②造影,③膵・胆道を造影したことにより引き起こされる病態(主として合併症)の予防あるいは治療,④内視鏡検査としての合併症の予防と治療,などの目的で用いられる.薬剤を使用する時期は検査前,検査中,検査後あるいはこれら全経過にわたっている.
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