特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
13.肺結核
伊藤 通成
1
1国立療養所中野病院外科
pp.178-179
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900986
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結核は,一般感染症と同様,感受性がある抗結核薬を投与し,病巣内の結核菌を根絶すれば治癒する.術前検査で肺結核症合併が確診された場合は,結核予防法第22条による「結核患者発生届」と,第34条または35条による「公費負担申請書」を患者の居住地管轄の保健所に提出する必要がある.また,排菌のある患者といえども,MRSAに準じた管理を行えば,他の患者に感染する可能性はほとんどない.
以下,術前検査で肺結核症合併の疑診または確診がおかれた場合の薬物療法について概説する.
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