特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅴ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法
12.低血圧
高浜 龍彦
1
1埼玉医大学総合医療センター第1外科
pp.175-177
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900985
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なぜ薬物療法が必要か
通常,健康人においては,低血圧症は体質的なものであって治療的意味は少ない.外科において問題となる低血圧は,術前あるいは術後の病的状態において循環不全に伴うものであり,全身状態の改善のためには,その病態に応じた治療が必要である.したがって,単に血圧をコントロールするということより,低血圧の原因を循環動態として確実に把握し,適切な薬剤を用いることが肝要である.
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