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特集 形成外科から学び取る
褥瘡の治療
Management of pressure sores
梁井 皎
1
,
小坂 義樹
2
,
毛利 隆広
2
Akira YANAI
1
1順天堂大学医学部形成外科
2寺岡記念病院整形外科
pp.1333-1340
発行日 1992年10月20日
Published Date 1992/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900906
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近年,わが国における諸病院の看護体制が充実されつつあるとはいえ,褥瘡形成がみられる患者も少なくない.褥瘡に対する治療は,古くから保存療法を中心に行われてきたが,約10年ほど前から形成外科の分野では筋皮弁による手術が行われている.褥瘡好発部位は殿部,特に仙骨部,大転子部,坐骨部で,これらの部位の再建には大殿筋皮弁を用いるのが最もよいとされている.大殿筋皮弁手術において重要なのは,個々の症例に応じた適切な皮弁の作図と移動である.本稿では,形成外科の分野で広く行われている褥瘡治療について大殿筋皮弁による再建手術を中心に述べ,代表的な症例を供覧する.
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