特集 肛門疾患診療の実際—私の方法と根拠
設問
Ⅱ.外来治療について
衣笠 昭
1
,
竹馬 浩
2
,
升森 茂樹
3
,
高野 正博
4
,
住江 正治
5
,
隅越 幸男
6
,
岩垂 純一
6
1松島病院
2チクバ外科胃腸科肛門科病院
3野垣病院
4大腸肛門病センター高野病院
5水前寺大腸肛門科医院
6社会保険中央総合病院大腸肛門病センター
pp.860-873
発行日 1992年7月20日
Published Date 1992/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900843
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保存療法
肛門疾患に対する治療の基本は保存療法であり,保存療法で効果の認められない場合に,外来処置,手術を予定するのが通常である.そして,保存療法の基本は生活指導であり,出血,脱出,疼痛などの症状に対して坐薬,軟膏の外用薬の使用や内服薬投与などの薬物療法を行う(表2).
外用薬は成分の効能から,ステロイド含有のものと,ビスマス系のもの,その他のものとに分けることができ,形状からは坐薬,軟膏に分けることができる.また,内服薬には,緩下剤,痔核急性期の消炎酵素剤,そして膿瘍,痔瘻に対する抗生物質,さらに痔核に対する内服薬などがある.
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