Japanese
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臨床研究
腹腔鏡下胆嚢摘出術に必要な高周波・マイクロ波可変装置の開発
A new operative apparatus equipped with microwave and electrocautery for laparoscopic cholecystectomy
永井 祐吾
1
,
谷村 弘
1
,
柏木 秀夫
1
,
瀧藤 克也
1
Yugo NAGAI
1
1和歌山県立医科大学消化器外科
pp.651-656
発行日 1992年5月20日
Published Date 1992/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900799
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はじめに
腹腔鏡下胆嚢摘出術はわが国でも1990年からわずか1年の間に急速に普及している1,2).当初は,①胆嚢が造影されないもの,②胆嚢炎の強い症例,また③上腹部手術の既往があり強い癒着があるものは禁忌とされていたが,次第に適応が拡大されつつある.
とくに胆嚢炎については,胆石症の症状を有する患者を対象とする限り,程度の差はあるものの何らかの炎症が存在し,なかには術前の予想に反して強い炎症のため,胆嚢床の剥離が困難な症例に遭遇する.したがって,胆嚢を剥離する際に生じる可能性のある肝実質からの出血に対する止血対策をあらかじめ講じておく必要がある.
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