Japanese
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特集 腫瘍マーカーの理論と実際
肝癌の腫瘍マーカー
Use of the tumor marker in hepatocellular carcinoma
間中 大
1
,
亥埜 恵一
1
,
山岡 義生
1
Dai MANAKA
1
1京都大学医学部第2外科
pp.569-571
発行日 1992年5月20日
Published Date 1992/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900787
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肝癌の腫瘍マーカーとして現在用いられているもののうち,感度および特異性の点で最も信頼性が高いと考えられるのはα—fetoprotein(AFP)であるが,AFP高値においても,慢性良性疾患や胎児性癌など鑑別すべき疾患は数多くある.このようにAFPを中心とした一元的なスクリーニング,あるいは診断には限界があり,かえって危険ですらある.AFPに関する多角的な知識が必要となることは言うまでもないが,他の様々な要素をも含めた総合的,多元的診断においてこそ,AFP値も真に有効な意味を持ちうるものと思われる.
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