Japanese
English
臨床研究
肝細胞癌切除術後の腹腔内感染症
Intraabdominal infection after liver resection for hepatocellular carcinoma
久保 正二
1
,
木下 博明
1
,
広橋 一裕
1
,
岩佐 隆太郎
1
,
藤尾 長久
1
,
中田 浩二
1
Shoji KUBO
1
1大阪市立大学医学部第2外科
pp.397-400
発行日 1992年3月20日
Published Date 1992/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900762
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年,肝予備能の評価,術中・術後管理の向上により,肝切除術は比較的安全に行われるようになった.しかし,肝細胞癌症例の多くは肝硬変症を併存することや,いわゆるcompromized hostであることから,肝切除術後の感染症は肝不全や多臓器障害(MOF)の誘因にもなりうる重要な問題である1,2).
今回,著者らは肝細胞癌切除後の合併症のうち比較的多い腹腔内感染症(本症)について検討を加えた結果,若干の知見を得たので報告する.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.