今月の症例
虫垂癌のS状結腸への浸潤
多田 正大
1
,
田中 貫一
2
Masahiro Tada
1
1京都第一赤十字病院第2内科
2京都第一赤十字病院外科
pp.1060-1062
発行日 1985年10月25日
Published Date 1985/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109727
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〔患者〕28歳,男性.2か月前より下腹部痛を訴え来院.
〔本症例の見どころ〕正しい手技で注腸X線検査が施行されれば,健常な虫垂は必ず造影される.虫垂が造影されない場合には異常と考えるべきである.注腸X線検査を行うに当たって,虫垂の状態を十分に読影できるような写真を撮るべきであり,フィルムの読影に際しても虫垂の造影の有無について,等閑にしてはならない.
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