Japanese
English
特集 外科における超音波検査—新しい展開
超音波ガイド下穿刺術—治療への応用を中心に
Clinical application of US-guided puncture
済陽 高穂
1
,
秋本 伸
2
,
小林 誠一郎
3
,
羽生 富士夫
3
Takaho WATAYOH
1
1都立豊島病院外科
2横浜総合病院外科
3東京女子医科大学消化器病センター外科
pp.75-82
発行日 1992年1月20日
Published Date 1992/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900716
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超音波ガイド下穿刺術は従来の盲目的臓器穿刺に比べ,手技が安全,確実であること,またCTガイドなどより簡便に施行しうることから日常診療の場でさかんに行われ,その効用は極めて大きく消化器領域では不可欠の技術となっている.単に穿刺造影や生検診断のみならず,今日では治療の分野にまで広く応用されており,特に高リスク症例での経皮胆管ドレナージの適応拡大や,その治療成績を格段に向上させた肝膿瘍ドレナージ,あるいは肝予備能の欠落による切除不能肝癌症例での肝工タノール局注などの発達は刮目に価する.
本稿では主としてこれらの各種ドレナージ,経皮的門脈塞栓術,経皮エタノール注入療法などに焦点を絞り,その実際的手技,適応,臨床的効用について述べ,その意義や問題点についても触れる.
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