Japanese
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特集 外科における超音波検査—新しい展開
超音波カラードプラ断層法—原理と応用
Physical principles of colour Doppler and its application in surgery
植野 映
1
,
森島 勇
1
,
東野 英利子
1
,
田中 秀行
1
,
川上 康
1
,
奥田 諭吉
1
,
海老原 玲子
1
,
角田 博子
1
Ei UENO
1
1筑波大学臨床医学系外科
pp.45-54
発行日 1992年1月20日
Published Date 1992/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900713
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カラードプラ断層法は低速の血流をも捉えられるようになってから,循環器領域のみならず,他領域にも用いられるところとなった.当初は門脈血流を画像化することは不可能といわれたが,いまでは門脈のみならず腫瘍内の1mm以下の細い血管をも描出することは可能となり,良悪性の質的診断あるいは機能的診断にも利用されるようになった。このカラードプラ断層法を理解するために本論文では,はじめにドプラ効果の原理とパルスドプラ法を解説し,つぎにカラードプラ断層像を描くための移動目標指示装置,自己相関法について述べ,そして折り返し現象などのアーチファクトについても言及した.また,現在,応用されている臨床外科的範囲を紹介した.
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