Japanese
English
特集 院内感染—現状と対策
手術とMRSA
Operation and MRSA
小棚木 均
1
,
高橋 政弘
1
,
小山 研二
1
Hitoshi KOTANAGI
1
1秋田大学医学部第1外科
pp.1481-1486
発行日 1991年12月20日
Published Date 1991/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900693
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MRSA感染症は,①臨床分離頻度が依然として高率であること,②第三世代セフェム系抗生剤の乱用が引金になって発生し,現行の大多数の抗生剤に対して耐性であること,③感染発症例はcom-promised hostに多く,外科領域では,術後感染症起炎菌となること,④院内感染症の原因菌となることなどから,臨床上,重要である.外科領域では,特にブドウ球菌性腸炎に注意すべきであろう.本感染症の予防と治療には,MRSAに対する十分な理解と把握が必要なことを強調したい.
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