Japanese
English
特集 若年者癌診療の実際
若年者胃癌
Current status of the management of gastric cancer in the young
島津 久明
1
,
愛甲 孝
1
,
高尾 尊身
1
,
才原 哲史
1
,
夏越 祥次
1
,
帆北 修一
1
Hisaaki SHIMAZU
1
1鹿児島大学医学部第1外科
pp.1347-1354
発行日 1991年11月20日
Published Date 1991/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900672
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若年者胃癌を原則として30歳未満の症例と定義したが,一部では35歳未満あるいは以下の症例も対象とした.内外の文献より,その実態と臨床・病理学的所見の概要を分析したのち,診療の実際における留意点について述べた.若年者胃癌は一般にきわめて予後不良とされているが,その原因には発見あるいは診断の遅れが大きく関わっており,治癒切除の実施が可能であれば,他の年齢層よりも決して予後不良ということはない.しかし,早期発見対策の確立はなかなかの難題である.進行癌に対する有効な補助療法の開発・導入が次に期待されるが,これも今後の課題である.最後に,若年女子胃癌の1つの特殊例である妊娠合併胃癌について,その非常に悲惨な治療の現状を紹介した.
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