カラーグラフ Practice of Endoscopy
大腸内視鏡シリーズ・Ⅱ
ポリペクトミー カルチノイドの取扱い
曽我 淳
1
,
工藤 進英
2
,
大坂 道敏
3
1新潟大学医療技術短期大学部
2秋田赤十字病院外科
3白根健生病院外科
pp.1185-1188
発行日 1991年10月20日
Published Date 1991/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900519
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はじめに
消化管カルチノイドは,浸潤性の上からも,また統計学的に転移率の上からも,いわゆる通常癌に劣らない悪性性格を持っている1)とされている.近年,通常癌でも早期のものに対して,ポリペクトミーの適応が拡大されてきており,粘膜内に限局する小病変に対しては内視鏡的粘膜切除法の適応さえ検討されている2).
消化管カルチノイドに対する治療は通常癌に準じて行われるとされる論拠は早期のものについても例外ではない.カルチノイドの生物学的悪性性格の実態を理解し,適応を誤まらないことが重要であろう.
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