Japanese
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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
胃
治療
ポリペクトミー
Gastric Endoscopic Polypectomy
中川 昌浩
1
,
宮原 孝治
2
1広島市立広島市民病院内視鏡内科
2広島市立広島市民病院内科
pp.642
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202379
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ポリペクトミーは粘膜下に局注を行わず,金属線製の輪(スネア)に通電して,主に有茎性もしくは亜有茎性の隆起性病変を切除する治療手技である.対象となる病変のほとんどは良性であり,胃では過形成性ポリープが最も多い.胃過形成性ポリープの癌化の頻度は平均2.2(0〜9.7)%で,癌化例は15mm以上の大型ポリープで,頭部に分化型粘膜内癌が多いと報告されており1),15mm以上の過形成性ポリープはポリペクトミーの適応と考える.
術前診断では茎部を有するか否かの確認が重要であり,亜有茎性の場合にはより確実な一括完全切除のため,ポリペクトミーではなく内視鏡的粘膜切除術(endoscopic mucosal resection ; EMR)が選択されることもある.さらに,使用するスネアの種類・大きさの選択や出血予防処置の必要性,切除標本の回収方法などを想定しておくことが大切である.
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