Japanese
English
特集 消化管吻合法—私の方法とコツ
膵空腸吻合
Pancreaticojejunostomy
浅沼 義博
1
,
小玉 雅志
1
,
小山 研二
1
Yoshihiro ASANUMA
1
1秋田大学医学部第1外科
pp.1137-1141
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900183
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
最良の膵空腸吻合法とは,平易で縫合不全がなく,長期的な膵管の開存が得られるものであろう.この膵空腸吻合の成否を決める局所的要因には,手術手技の巧拙の他に,膵断端の止血法や被覆法,吻合形式,縫合糸,空腸脚の挙上ルート,膵管ドレナージ法,腹腔ドレナージ法などがあり,いずれも重要な問題である.われわれの行っている膵空腸吻合法は,挙上した空腸側壁に膵断端と同じ大きさの吻合口を全層切開にて作成し,後壁はvertical mattress sutureでI層,前壁は内列をvertical mattress sutureで,外列を膵被膜実質と空腸漿膜筋層を縫合するものである.本法は,膵断端の大きさや膵の硬度,膵管の拡張の有無にかかわらず,一定の手技で施行しうる平易なものである.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.