Japanese
English
臨床報告
乳管内視鏡によって観察されたT0乳癌の1例
A case of nonpalpable breast cancer observed by fiberoptic ductoscopy
岡崎 亮
1
,
岡崎 稔
1
,
渡部 芳樹
1
,
浅石 和昭
1
,
早坂 滉
1
,
成松 英明
2
Akira OKAZAKI
1
1札幌医科大学第1外科
2札幌医科大学病理部
pp.779-782
発行日 1990年6月20日
Published Date 1990/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900127
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はじめに
乳頭異常分泌(nipple discharge:ND)を主徴とするT0乳癌は,非浸潤癌や微小浸潤癌などの早期の癌であることが多いために乳房温存の可能性が期待される.しかし,そのような早期の癌は主として乳管内に限局しているために術前に診断することは難しく,しかもしばしば予想外に広範な乳管内進展を有することから,乳房温存とりわけ乳頭温存を図る上では慎重な配慮が必要である1).
今回,乳管内視鏡(fiberoptic ductoscopy:FDS)を用いて癌の乳頭側進展形態を確認し,乳頭温存術を行ったT0乳癌の1例を報告する.
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