病気のはなし
胆石症
黒崎 哲也
1
1板橋中央総合病院外科・腹腔鏡手術センター
pp.818-824
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207281
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Point
●胆石症は主に胆嚢結石症を指し,胆嚢結石の65%はコレステロール胆石,35%が色素胆石である.
●胆石の症状には,食後の突然の右季肋部痛,心窩部痛,嘔気,嘔吐,背部痛などがみられるが,無症状で経過するものも80〜90%程度存在する.その一方で,炎症を起こし重篤化する症例も1%前後だが存在する.
●検査では超音波検査がスクリーニングとして有用である.その他,総胆管結石の存在や治療方針の決定のためにCT,MRCP,ERCP,DIC-CTなどが施行される.
●有症状胆石に対して最も確実な治療は手術治療である.現在は腹腔鏡下胆囊摘出術(Lap-C)が最も多く行われているが,状況により開腹手術も選択される.
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