特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第1章 外 科
C.消化器外科
胆石症
徳村 弘実
1
1独立行政法人労働者健康安全機構東北労災病院
pp.1764-1767
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1764
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胆石症とは
胆石症は日常診療で頻繁にみるありふれた疾患である.米国では人口の10~15%が胆石をもつといわれる1~3).胆石症例の多くは無症状であり,20%ほどしか症状が出現しない.しかし,胆石症は周辺疾患として,胆囊腺筋腫症,胆囊ポリープ,急性胆囊炎のほか,胆囊がん,胆道ジスキネジー,膵胆管合流異常症,胆管がんなどを合併する傾向がある.また,総胆管結石症には胆管炎の併発や胆管拡張など病態の複雑なものがあり,肝内結石症にいたっては複雑なだけでなく難治の症例が少なくない.
© Nankodo Co., Ltd., 2019