Japanese
English
特集 肺癌の診断と治療 '90
肺癌のX線像—鑑別診断を含めて
X-ray findings of lung cancer: Differential diagnosis
河野 通雄
1
,
楠本 昌彦
1
,
足立 秀治
1
,
田中 浩司
1
,
酒井 英郎
1
Michio KONO
1
1神戸大学医学部放射線科
pp.17-23
発行日 1990年1月20日
Published Date 1990/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900002
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肺癌は発生部位により,肺門部肺癌と末梢部肺癌に分けられる.末梢部肺癌は,その増殖形態により圧排増殖型,浸潤収縮型,浸潤置換型の3型に分類され,各々特徴的なX線像を呈する.腫瘤影の辺縁の性状および気管支,血管,胸膜など既存構造との関連性につき読影する必要がある.
肺門部肺癌のX線像は,腫瘤影そのものの陰影をみることよりも,無気肺,肺炎,肺気腫などの腫瘍による二次変化像をみることが多く,中枢側気管支の狭窄,閉塞などを読影する必要がある.
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