特集 合併症を起こさない食道癌手術!—ハイボリュームセンターの技を学ぼう
扉
pp.839
発行日 2024年8月20日
Published Date 2024/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407214599
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食道癌治療では手術がその中心になっているが(Stage Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ),術後合併症の頻度がいまだ高いことが報告され,それが重要な課題になっている.National Clinical Databaseのannual reportではその頻度は20%を超え,最も侵襲の大きな手術となっている.また,施設あたりの手術件数によって入院死亡率に差があることも報告されており,術後合併症発生が予後に影響を及ぼすことも知られている.本特集では,わが国のハイボリュームセンターの技から合併症発生を極力起こさないコツを学んでいただくことを目的に,合併症の中でも頻度の高い反回神経麻痺,縫合不全を中心として,各施設が行っている工夫などを含めて解説していただいた.食道癌手術をこれからめざしている若手のみならず,日頃行っている先生方の一助になれば幸いである.
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