増刊号 術前画像の読み解きガイド—的確な術式選択と解剖把握のために
Ⅲ 小腸・大腸
良性疾患
急性腸間膜動脈閉塞症
平野 昌孝
1
,
西沢 佑次郎
1
,
鈴木 謙
1
,
横野 良典
1
,
井上 彬
1
,
渡邊 篤
2
,
藤見 聡
2
,
賀川 義規
1
Yujiro NISIZAWA
1
1大阪急性期・総合医療センター消化器外科
2大阪急性期・総合医療センター救急診療科
キーワード:
腸管虚血
,
血行再建
,
血管内治療
Keyword:
腸管虚血
,
血行再建
,
血管内治療
pp.178-182
発行日 2022年10月22日
Published Date 2022/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213905
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急性腸間膜動脈閉塞症とは,血栓や塞栓などを原因に,上腸間膜動脈(SMA)もしくは下腸間膜動脈(IMA)が閉塞することにより,急性の腸管虚血障害を生じる病態である.具体的には,急性腸間膜動脈塞栓症と急性腸間膜動脈血栓症の二つがある.これらに対して,腸間膜主要血管の器質的閉塞を伴わない急性の腸管虚血が非閉塞性腸管虚血(non-occlusive mesenteric ischemia:NOMI)である.
いずれの疾患も,腸管虚血に陥れば大量腸切除が必要となる予後不良な疾患である.本稿では,急性腸間膜動脈閉塞症における,治療方針決定のための画像診断に焦点をあて説明する.
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