特集 導入! ロボット支援下ヘルニア修復術
扉
pp.1021
発行日 2022年9月20日
Published Date 2022/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213814
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1990年,初めての腹腔鏡下ヘルニア修復術がGerらによって報告された.本邦では2012年4月の診療報酬改定により腹腔鏡下ヘルニア手術が爆発的に増加し,2020年の日本内視鏡外科学会アンケートでは約50%の鼠径部ヘルニア手術が腹腔鏡下に行われている.一方,腹腔鏡下手術では,鉗子の動作制限や術者,助手間の干渉のなどの問題も残されている.
2007年にFinleyらが前立腺との同時手術として初めてロボット支援下ヘルニア修復術を報告して以来,各領域でのロボット支援手術の発展とともに,ロボット支援下ヘルニア修復術は欧米を中心に増加している.ロボット支援下手術では,腹腔鏡下手術で得られない多関節機能や3次元視野,術者による内視鏡操作によって,精緻で人間工学に沿った手術が可能となると考えられている.
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