Japanese
English
臨床報告
イレウス管抜去時に胃内で結節を形成した1例
A case of knot formation of the ileus tube in the stomach during removal
古部 快
1
,
藤田 晃司
1
,
一坂 俊介
1
,
溝田 高聖
1
,
石川 啓一
1
,
菊永 裕行
1
Tasuku FURUBE
1
1日野市立病院外科
キーワード:
イレウス管
,
結節形成
Keyword:
イレウス管
,
結節形成
pp.501-504
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213331
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は70歳女性.急性虫垂炎の手術歴あり.突然の下腹部痛,嘔吐を主訴に救急外来を受診した.造影CT検査にて,closed loopの形成およびcaliber changeを認め,絞扼性イレウスの診断で入院となった.イレウス管挿入のうえ緊急手術を施行した.回盲部にバンド形成を認め,30 cm長の回腸が絞扼されていた.色調不良を認めるものの可逆性変化を示したため腸管切除は行わず,バンドを切離しスプリンティング目的に回腸末端までイレウス管を留置した.第3病日に透視下でイレウス管の抜去を行った.胃内に2つのループを認め,抜去時に結節を形成した.結節は鼻から抜去できず,口から用手的に結節を引き出し,イレウス管を切断のうえ抜去した.第9病日に退院となった.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.