Japanese
English
臨床報告
膵腺房細胞癌の残膵再発切除により長期生存を得た1例
A long term surviving case of a resected intrapancreatic recurrence of acinar cell carcinoma
高橋 雅哉
1
,
久島 昭浩
1
,
中本 壽宏
1
,
並木 眞生
2
,
布村 眞季
2
,
川崎 紀章
3
Masaya TAKAHASHI
1
1立川相互病院外科
2立川相互病院病理科
3高幡駅前川崎クリニック
キーワード:
膵腺房細胞癌
,
残膵再発多発
,
腺房細胞結節
Keyword:
膵腺房細胞癌
,
残膵再発多発
,
腺房細胞結節
pp.1377-1382
発行日 2020年11月20日
Published Date 2020/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213195
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要旨
症例は,38歳男性.入院2年6か月前から上腹部痛を反復していた.4か月前から膵尾部に腫瘍を認め,急速に増大し,手術となった.周囲組織と固着していたため,膵体尾・脾・横行結腸・左副腎・胃後壁筋層(部分)を,一塊に切除した.病理組織学的検査で,12.5×8.0×7.0 cmの腺房細胞癌(以下ACC)と診断された.5年後に膵鉤部に腫瘍が再発し,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を行った.前回と同様の組織像を呈する2.7×2.5×2.5 cmのACCだった.2回目の手術後20年以上を経て,再々発をみない.
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