増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
4章 術式別の縫合・吻合法
肝臓
肝内胆管-空腸吻合—第一分枝から末梢,多穴を含む
久保木 知
1
,
古川 勝規
1
,
高屋敷 吏
1
,
高野 重紹
1
,
鈴木 大亮
1
,
酒井 望
1
,
賀川 真吾
1
,
細川 勇
1
,
小西 考宜
1
,
大塚 将之
1
Satoshi KUBOKI
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
胆道癌
,
胆道再建
,
胆管合流形態
Keyword:
胆道癌
,
胆道再建
,
胆管合流形態
pp.247-250
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213154
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縫合糸やデバイスの選択とその理由
肝外胆管切除を伴う拡大肝切除時の肝内胆管-空腸吻合は複数本の細径胆管を吻合する必要があり,高度で繊細な手技を要する1).また,肝内胆管-空腸吻合における合併症発生率は決して低くなく,その成功が術後を左右するため,適切な再建手技の理解が必要である2,3).
肝内胆管は壁が薄く脆弱であるため,大きな持針器や鑷子を使用すると胆管壁を傷つける恐れがあるため,持針器や鑷子は血管用の繊細なものを使用する4).また,胆管壁を傷つけないように弧の小さな針を選び,術後の肝内結石予防のために5-0吸収性モノフィラメント縫合糸を選択する.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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