増刊号 早わかり縫合・吻合のすべて
3章 損傷・外傷に役立つ縫合
尿路の縫合—尿管-尿管吻合/尿管-膀胱吻合/膀胱閉鎖
齋藤 一隆
1
,
兵頭 洋二
1
,
藤井 靖久
2
Kazutaka SAITO
1
1獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科
2東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科
キーワード:
尿路吻合
,
尿管尿管吻合
,
尿管膀胱吻合
Keyword:
尿路吻合
,
尿管尿管吻合
,
尿管膀胱吻合
pp.87-89
発行日 2020年10月22日
Published Date 2020/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213119
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どんな縫合・吻合が必要になるか
尿管尿管吻合,尿管膀胱吻合,膀胱縫合は,消化管または婦人科腫瘍などの悪性腫瘍進展による部分尿路合併切除や,尿路損傷時への対応に必要となる.尿路再建術となるため,尿漏および狭窄が生じないような吻合・縫合が必要となる.いわゆるwater tightな縫合操作を行うとともに,吻合部へ緊張がかかることを避け,かつ吻合部組織の良好な血流を保つことが重要となる.上中部尿管で欠損が数cmの場合に尿管尿管吻合が選択される1).欠損が大きい場合にはpsoas hitch法,Boari flap法や回腸代用尿管法などで対応する.下部尿管の切除・損傷においては,しばしば尿管膀胱新吻合が選択される2).
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2025年10月末まで)。
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