Japanese
English
臨床報告
一期的腹腔鏡下ヘルニア修復術を施行したde Garengeot herniaの1例
A case of de Garengeot hernia repaired with the one-stage transabdominal preperitoneal(TAPP)approach
佐藤 宏彦
1
,
石川 大地
1
,
豊田 剛
1
,
鷹村 和人
1
,
三浦 連人
1
Hirohiko SATO
1
1徳島県厚生農業協同組合連合会吉野川医療センター外科
キーワード:
de Garengeot hernia
,
TAPP法
Keyword:
de Garengeot hernia
,
TAPP法
pp.751-754
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212973
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要旨
症例は80歳,女性.右鼠径部の膨隆を自覚し,当院を受診した.右鼠径部に5 cm大の弾性軟の腫瘤を認めた.腹部・骨盤部単純CT検査で右大腿ヘルニアを認め,内容物は虫垂であり,de Garengeot herniaと診断し,緊急手術とした.腹腔鏡下に観察したところ,右大腿輪に虫垂先端が嵌頓していた.嵌頓を解除すると虫垂先端に軽度の発赤を認めるのみであり,transabdominal preperitoneal repair(TAPP)法を施行後,臍部から虫垂を創外に引き出し虫垂切除を行った.病理所見ではカタル性虫垂炎と診断された.術後26か月の現在,再発・感染なく経過している.穿孔・膿瘍形成のないde Garengeot herniaに一期的TAPP法は有用である.
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