Japanese
English
症例
虫垂穿孔を合併したde Garengeot herniaの1例
A case of de Garengeot hernia associated with perforated appendix
清水 大輔
1
,
三宅 秀夫
1
,
永井 英雅
1
,
吉岡 裕一郎
1
,
浅井 宗一郎
1
,
湯浅 典博
1
D. Shimizu
1
,
H. Miyake
1
,
H. Nagai
1
,
Y. Yoshioka
1
,
S. Asai
1
,
N. Yuasa
1
1名古屋第一赤十字病院一般消化器外科
キーワード:
大腿ヘルニア
,
虫垂
,
嵌頓
Keyword:
大腿ヘルニア
,
虫垂
,
嵌頓
pp.1390-1396
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1390
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はじめに 鼠径部ヘルニアは,世界中で年間2,000万人が治療を受けるcommon diseaseの一つである1).しかし,鼠径部ヘルニアにはまれな病態も存在する.虫垂を内容とする大腿ヘルニアは1731年にRene Jacques Croissant de Garengeotにより最初に報告され,一般にde Garengeot herniaと呼称される2).今回われわれは,大腿管内に盲腸と虫垂根部が嵌頓し,虫垂穿孔による敗血症性ショックを呈した1例を経験した.虫垂の嵌頓を術前診断できなかったが,後方視的にはCT診断が可能であった.de Garengeot herniaの本邦報告例を集計し,その臨床的特徴について考察を加えた.
© Nankodo Co., Ltd., 2019