特集 一般・消化器外科医のための できる! 漢方
扉
pp.261
発行日 2020年3月20日
Published Date 2020/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212864
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一般・消化器外科医は自分の専門領域はもとより,かぜ,便秘,不眠などの一般診療もカバーしており,一般外来,周術期管理,がん化学療法などで見られる諸問題に漢方を生かすことは,外科医にとって強みともなる.では外科医にとって漢方はどのように学び,どのように診療に生かせばいいのか.本特集では,西洋医が知っておくべき漢方の知識や,よくきかれる漢方の疑問について解説いただくとともに,譫妄,免疫,栄養,体重減少抑制など,消化器外科手術全般の周術期に有用な漢方についておまとめいただいた.また,消化器がん化学療法にともなう副作用や諸症状を,漢方によって和らげdose intensityを保つ工夫,さらには,緩和ケアにおいて身体面,精神面を含めて基本的生活の維持をサポートするための漢方の使い方を解説いただいた.本特集を手に,外科医が漢方を日常診療の場で生かせるようになれば幸いである.
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