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特集 こんなときどうする!?—消化器外科の術中トラブル対処法
脾臓
腹腔鏡下脾臓摘出術時の術中トラブル
The prevention and management for surgical complications during laparoscopic splenectomy
長尾 吉泰
1
,
吉住 朋晴
1
,
森 正樹
1
Yoshihiro NAGAO
1
1九州大学大学院消化器総合外科
pp.485-489
発行日 2019年4月20日
Published Date 2019/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212447
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【ポイント】
◆適切な体位をとり,脾臓の圧排だけでなく,体位変換も加えた操作により適切な術野展開を行えるようにする.
◆出血のリスクが高いと判断される症例では,用手補助下手術へスムーズに移行できるようなポート位置設定を行う,スムーズに開腹移行ができるよう手術開始前からケントリトラクターを立てておくなど,事前準備を怠らない.巨脾症例の場合,いったん出血をきたすと数分で1 Lを超える出血をきたす場合もあるため,十分な輸血の準備も必要である.
◆各種エネルギーデバイスの特性を理解するとともに,止血のための体内結紮術を修練しておくことにより,出血への対応力を身につけておく.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年4月末まで)。
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