昨日の患者
負い目を感じ,宿敵乳癌と闘う
中川 国利
1
1宮城県赤十字血液センター
pp.1494
発行日 2018年12月20日
Published Date 2018/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212311
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外科医は仕事柄,癌の早期発見・早期治療の重要性を最も認識している.しかし自分が専門とする領域癌で,最愛の家族の診断が遅れ,そして最悪の経過を辿った,ある外科医の想いを紹介する.
O先生は乳癌専門医の資格を持ち,積極的に乳癌治療を行うとともに,患者さんからも大いに慕われていた.また早期発見のため超音波検査やマンモグラフィー検査を精力的に行うとともに,市民相手に検診の必要性を訴えていた.しかし超多忙なこともあり,身近な奥さんには検診を勧めていなかった.
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