FOCUS
CDC手術部位感染の予防のためのガイドライン,2017
矢野 邦夫
1
Kunio YANO
1
1浜松医療センター
pp.844-847
発行日 2018年7月20日
Published Date 2018/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212097
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1999年,米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)は「手術部位感染の予防のためのガイドライン,1999」を公開した.そして,2017年5月3日に改訂して「手術部位感染の予防のためのガイドライン,2017」を公開した1).1999年の公開から,実に18年ぶりの改訂である.
改訂ガイドラインは,外科手術全般の手術部位感染(surgical site infection:SSI)の予防のための勧告を含む「コアセクション」と,人工関節置換術に適用される勧告を含む「人工関節置換術セクション」によって構成されている.予防の努力はすべての外科手術をターゲットとすべきであるが,人的かつ経済的負担が最大である手術に特にターゲットを当てるべきであるとして,「人工関節置換術セクション」が独立して記述された.本稿では勧告のポイントをQ & A方式にして記述するとともに,WHOなど他の機関のガイドラインとの比較も行った.
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